14年と8ヶ月。
一生忘れられないと思う10月13日。
愛する愛犬が亡くなった。
朝、実家に子供たちを迎えにいって、『夜にまたくるからね。』っていって、ずっと泣いている愛犬のももちゃんをあとにして玄関を出たのをものすごく後悔。
なんで気付いてあげれなかったんだろって。
呼んでいたのかもしれないし、もうあと少しでダメになるよっていっていたように今では感じる。
夜まではもってくれるだろうと安易に考えた自分がホントに悔やむ。
一生悔やむ。
お店について掃除をしていたら、母親からの涙の電話。
『苦しそうだし、先生にいったら安楽死をさせてあげた方が良いと思うから家族と相談してくださいって。』
言葉につまった。
もものことを考えると『もう十分がんばった』って思う。
でも生きている姿を少しでも見たい自分達もいるけど、それは違うと思った。
苦しいだけ。
ももの事を1番に考えるとそれが1番ベストの考えになるんだろうなと。
『分かりました』というしかなかった。
母親一人では不安だったので、少しでも気持ちを和らげるために奥さんも誘ってもらった。
もも命の母親だったので、どうにかなるかと思ったので。
そしたら奥さんからのライン。
涙が止まらなかった。
でも、安らかに眠ってくれたんだって。
写真を見せてもらったら、幸せそうな顔で安心した。
この家族でよかったんだって。
愛に溢れている家族でよかった。
いっぱい愛情をかけられて、最後はみんなにも会えて、よかったね。
もう苦しまなくていいんだよって。
最後に母親、奥さん、子供達、自分にも会えたしよかったと思う。
もっとこうしてあげてればなんていわない。
それをいっても仕方ないし、1番はももの最後の顔を見たときにそれが答えだと思った。
ホントに食い意地がすごかったけど、最後の1週間は何も食べなかった。
好きなものをもっていっても、いつもならパクってすぐに飛び付いて食べてたのに、それすらもない。
水も飲まない。
もう見守って、抱いてあげるしかなかった。
抱いても重さなんてないくらいに軽い。
亡くなる前夜に子供達を連れていけてよかったと思う。
『抱いてあげて話しかけてあげてね』って。
『ももちゃん今までありがとう』って。
泣いてた。
こういう経験をするのも大事なことだと思う。
だから、兄弟、家族を大事にしないとねって。
最後に何かをしようと思っても、遅いんだよって。
次男は訳が分からないと思うけど、ずっとよしよしってしてた。
なんとなく分かるのかな?
生まれたての時から今日までホントにありがとうって思う。
もう歩く姿も、食べる姿も、寝る姿も、姿自体も見れなくなる現実は、まだ受け止められないけど、安らかに眠ってくれてよかった。
子供達も最後に手紙を書いてくれた。
こういう気持ちって忘れて欲しくない。
そして、こうやってしてくれる子供達を誇らしく思った。
気持ちが分かる子供達。
ホントに幸せな環境だったんだろうなって思うし、もし生まれ変わったらそばにいて欲しい。
今日の朝、最後のお別れをしてきた。
今でも実感はない。
すぐそばにいるから。
14年と8ヶ月を共に過ごしてきて、なくてはならない存在だったし、いなくなることなんて考えもしなかった。
今日の夜、実家に帰っていない姿を見ると、実感してくるんだろうな。
古い動画等を見ていると、あんなに歩いて元気だったのになぁって思いながら、昔を思い出すと寂しくなるけど、ホントに今までそばにいてくれてありがとうって思う。
10月13日を忘れることができない日になった。
安らかに眠って、そばでみんなを見守っていてね。
『今までありがとう』